戦後のカルシウム栄養不足に脱脂粉乳、そして給食に牛乳にでるようになって、私たちは、牛乳は背が伸びる!カルシウムが摂れる!体にいい!と思って育ってきました。
でも、、、、最近、、、それは間違いです!
と言われるようになったけど。。。
そこんとこ!どうなの!?なぜ?って思われてる方へ
なにをもってそう言われているのか、まとめてみました。
くれぐれも、お伝えしておきますが、、日本の酪農業を邪魔したいわけでもなく、私は牛乳が好きな人間ですので💦
①乳糖不耐症
牛乳や乳製品に含まれる糖は「乳糖」と呼ばれ、「ラクターゼ」という酵素により分解されます。このラクターゼという酵素が不足することを「乳糖不耐」といい、これによって消化不良により下痢、腹痛、膨満感などの症状を招きます。牛乳を飲むと下痢をする人は、この乳糖不耐の症状が強く反応しているからです。
赤ちゃんの時は皆、ラクターゼを生成していますが、乳児期を過ぎるとラクターゼの生成は減少し、失われて行きます。特に、アジア人では85%以上とも言われており、私たち日本人は、乳児期を過ぎると消化不良を起こし易いのです。
ヨーグルトなどの発酵食品は、乳糖の一部が分解されると共に、乳酸菌により乳糖の分解を助けることから、未発酵の乳製品よりも若干症状は抑えられます。
②カゼイン
牛乳に含まれるタンパク質の約80%を占めるカゼインですが、その種類は大きく分けて3種類のタンパク質に分類されるそうです。
・α-casein(アルファカゼイン )
・β- casein(ベータカゼイン)
・κ- casein(カッパ―カゼイン)
その中のα-カゼインは牛乳に多く含まれておりますが、人乳には含まれず私たち人間には消化できません。
カゼインを頻繁に摂取すると腸内に未消化物が多くなり、腸の炎症を招きます。小腸の粘膜細胞は、有機物や未消化のものは取り込まないようになっていますが、炎症によって傷つけられ、穴があいたりして入るべきものではないものが血液中へ流れていってしまいます。更にα-カゼインは消化できないために、アレルゲンとなります。
また、消化できなかったカゼインは、消化器系の酵素によりペプチドに分解され、さらに生成、結合していって、精神症状や神経障害を誘発すると言われています。
近年、自閉症や統合失調症の治療において、カゼインの除去により症状の改善が多く報告されています。また、不定愁訴とされる頭痛、腹痛、子宮トラブル、生殖器疾患、リウマチ、アレルギー性鼻炎など、様々な症状にもカゼインが大きく関与していると言われています。
③カルシウム
牛乳にはカルシウムが多く含まれています。
ですが、骨をつくるのに必要なのはカルシウムだけではありません。マグネシウムも重要で同時に必要な栄養素となります。しかし、牛乳にはマグネシウムが少ないため、毎日のように飲み続けていると、体内のカルシウムとマグネシウムの比率を大きく崩してしまいます。その結果、カルシウムが「悪玉化」して細胞の働きを乱し、全身の健康に悪影響を与えてしまうのです。
そもそもカルシウムは、体内で吸収されるようになるために、胃でイオン化されてはじめて、腸で吸収され栄養素として使われます。しかし、牛乳中のカルシウムの多くがα-カゼインと結合しているためイオン化せず、吸収されません。
消化されないカゼインにより腸の中にタンパク質の構成成分である窒素の残留物が増加します。この窒素残留物が血液を酸性に傾けます。
また、リンが多く含まれており、大量のリンもまた血液を酸性に傾けます。そのためアルカリ性に戻そうと働き、骨からカルシウムを溶かし出す脱灰がおこります。結果、牛乳を摂ることで、骨がもろくなっていく現象が生まれます。
カルシウムをとる為に飲んでも、意味がないどころか、骨からカルシウムを溶かすという矛盾が起こるんです。
④ 鉄不足
多く含まれるリンが、ほかの食べ物に含まれる鉄と腸内で結合すると、鉄の吸収が阻害されてしまうだけでなく、α-カゼインは、胃液と反応して凝固し、これにより栄養素、特に鉄の吸収が阻害され鉄欠乏性貧血の一因となります。
⑤残留農薬・遺伝子組み換え
遺伝子組み替えの飼料や、輸入飼料などに含まれる残留農薬が牛の身体に蓄積され、牛乳に影響している可能性があります。
⑥ ホルモン剤・抗生物質
乳牛の成長を早めるために、ホルモン剤を使ったり、病気の予防に抗生物質が多く使用されています。牛乳を摂ることで体内に取り込むことになり、私たちの体へ影響がないとはいいきれません。
⑦発がん性
乳牛には女性ホルモン(エストロゲン)が多く含まれ、乳癌・前立腺がんとの因果関係も指摘されています。また、高温殺菌により発癌物質の過酸化水素が発生します。
⑧加熱殺菌
加熱殺菌することにより、カルシウムは変化してしまい、吸収できなくなります。また酵素や善玉菌は死滅し、タンパク質の変性、ビタミン・ミネラルも壊れてしまっています。
⑨ホモジナイズ
脂肪の分離をふせぐため、高速撹拌や脂肪球を細かく均質化することで、酸化し易くなるほか、トランス脂肪酸を生成し、動脈硬化や腎障害など血管の障害リスクを高めます。
仮に、抗生物質やホルモン剤を使わず、無農薬のエサで育てられた、出産後の牛から搾乳して、低温殺菌にしたとしても、気になる要因は減ったとしても、やはり牛乳をとることには問題が残ります。
重ねて言いますが、私は、それでもやはり料理に豆乳ではなく牛乳を使いたいですし、生クリームも大好きです。
牛乳は、体にいいもの!というかつての教えは一掃して、嗜好品としてとるくらいでちょうどいいかもしれません。
お酒やタバコ、菓子類と同じように♪
これらの問題は、チーズ、アイスクリーム、ヨーグルト、バター、生クリームなどの乳製品も同じです。よく発酵食品だから、ヨーグルトはいいのでは?と聞かれますが、これらの問題は解決できていないのは同じですよね。
日頃から腸内環境を整える。
選択の力をつける。
摂りすぎない。
が、やはり大事なのだと思います。